Letter from Yuichi Kuriyama
皆さん、こんにちは!ライフコーチの栗山祐一です。
2024年も私たちにとって飛躍の年になる様に願っています。今回は、新たな役割を担う僕たちに、すごく大切な考え方「自分軸のつくり方」についてお話をします。僕は今の状態になる前、職場で新任マネージャーという役割になった時に次のような悩みを抱えていました。
「目の前のことに追われチームメンバーの能力を引き出せない」「新しいタスクで精一杯で残業時間が増える」「上司から言われた仕事をこなすだけの毎日」で仕事がうまくできない自分とベテランマネージャーを比較して、「1日でも早くスキルを身につけなければ...」と、ただ焦っていました。仕事が休みの日は、プレッシャーから解放されたくて、ストレス発散のため外食、娯楽に浪費を繰り返し、お金も貯まりませんでした。
それでもMBAやマネジメントの本を読み漁り、本に書いてあるコミュニケーション術やビジネスフレームワークを実践し努力しました。しかし、効果は長続きしませんでした。むしろ、常に新しい知識とスキルを仕入れ続けないと生きていけないというネガティブな思考パターンに陥りました。ネガティブな考えばかりが頭をぐるぐる駆け巡り、考えるのも面倒くさくなり、読まないビジネス本が積まれ、洗い物も数日間ほったらかしで家の中は散らかり放題でした。家庭と仕事のバランスが崩れ、最愛のパートナーだったはずの妻とも離婚しました。
もし、あなたも昇進、人事異動、転職などを通じて新しい役割を担う中で、このような痛みや不安を抱えていたら、とても共感します。あなたは、とても努力家です。自己投資して、たくさん学ばれています。真面目で他人を優先することができる優しい心を持っています。僕もあなたと同じように新しい役割を担う中で、一生懸命努力しているのに全てが上手くいかなかった時期が人生のどん底だったと今でも思います。
ですが、僕は今回お届けする「自分軸のつくり方」のワークをやり始めてから、「自分がどうありたいのか?」という在り方をベースとしたスタンスを学ぶことで、少しずつ成果が出始めました。ベテランマネージャーと比較することをやめる事ができ自分のペースで計画を立てることで残業時間は70%改善し、収入は給与ベースで1.5倍になりました。創出した時間でボランティアやオンラインコミュニティに参加し、フルマラソン、クロスバイクなど健康的な生活を取り戻すことができました。自分のやりたいことで副業にも挑戦できる様になりました。
メンバーに対して抱えていた人間関係の不安はなくなり、共に成果を出せる最高のチームになりました。自分1人では味わうことのできない喜びをみんなで分かち合うことができました。その結果、自分らしさを取り戻し、自信が持てるようになり、プライベートでも意中の人と再婚することもできました。もし僕があの時ベテランマネージャーとできない自分を比較し続けて、自分自身と向き合わなければ、今でも目の前のタスクに振り回されていた思います。そして「会社や上司のやりたいこと」をただ受け入れ、大切な自分の時間をサービス残業に費やしていたと思います。
僕は会社や上司、顧客のニーズを受け入れ行動することが悪いと言っているのではありません。むしろ、それはとても大切なことです。しかし、それ以上に大切なのは、自分の想いにウソをつかず、本音の自分を理解することです。自分が何を大切にしているかを明確にしないまま、その他の何かを優先し続けてタスクをこなしている状態は、大海原へ地図やコンパスを持たずに、船とオールだけで航海に出るようなものです。向かうべき方向性がわからなければ一生懸命オールを漕いでも、どこに向かえばいいのかわからず、行きたい場所へ辿りつくことができず、永遠に彷徨い続けてしまいます。僕たちに必要なのは嵐に巻き込まれても立ち返る指針となる「自分の軸」を設計することです。
マネージャーという役割になると、誰からも身につけるべきマインドセットを教わることなく社会システムの中で自動的にチームメンバーを導くという人材育成を担うケースがほとんどです。チームメンバーも導くことができずに、自分1人で仕事と責任を抱え込み、健康を害する危険性を認識しながらも残業し、仕事中心の生活を送る方も少なくありません。この状態が続くと船の船頭者である僕たちが、大切なチームメンバーを乗せた船を沈没させてしまう可能性もあります。
自分の価値観、才能、情熱、大切な人間関係、目的地が明確になれば、チームメンバーを迷わせずに助けることができる。
その反対に、「組織の方向性」と「自分が大切にしたい」ことを明確にしておけば、どんなに嵐に巻き込まれても、地図とコンパスを頼りに軌道修正を図ることができます。そして、コンパスの精度を高めることで正確に素早く目的地に向かって舵を切ることができます。チームメンバーと共に、どのような成果を出すべきなのか、労力をどこに集中すべきかと建設的に対話し、時間の使い方も劇的に変わります。
僕は1日15分、1日のはじまりに成果に繋がる最も大切なタスクを実行するようにしています。その時間で必要な解決策を戦略に落とし込む様にしています。そして、これが最も大切なことですが、自分の価値観、才能、情熱、大切な人間関係、目的地を明確にすることです。このプロセスを踏めば、次に取るべき行動を大切な人たちの為に相手の目線で考えることができる様になります。そして、チームメンバーと共に困難を乗り越え、その経験から心の底から湧き出る充実感と安心感が得られ、精神的にも安定し、自分に余裕が出ることで、成果が出せるマネージャーに成長を遂げることができます。
外部の環境が変わるからこそ、自分も変わる。「組織の方向性」と「あなたの大切なこと」をデザインし続ける。
時代は常に変化し続けます。昨今はテクノロジーの変化も激しく、生成AIの進化も目まぐるしい。だからこそ、僕たち自身も常に「組織の方向性」や「あなたの大切なこと」が何かを問い、客観的に見つめデザインし続けることが大切です。各業界で職業のゲームチェンジが起きており、会社や組織は変化が求められ、従業員のスキルを高めるための教育投資が増えています。しかし、多くの組織ではDXやダイバーシティ&インクルージョン、組織のパーパスをつくるなど外部環境に組織が適応できるように、組織を開発する投資する教育施策が行われています。
僕は今まで教育担当として組織を活性化する教育施策を中心に担ってきました。しかし、価値観が多様化している現在に置いては組織内の教育機会だけでは、あなたが大切にしていることを設計する時間を創出するのは難しいと考えています。僕たちが大切にしていることをデザインすることを1人ではなくガイド役と共に設計することが必要です。正直、組織の方向性とあなたの大切なことを明確にして、あなた独自のコンパスを設計することは簡単なことではありません。なぜなら、僕たちは1人では自分が陥っている状態を客観的に見つめることが難しいからです。だからこそ、ガイド役が必要になります。僕があなたのガイド役を担います。僕は自分自身を実験台にして数百万の自己投資をして模索してきました。
また、組織の方向性とあなたが大切にしていることを明確にしてミッションを設計しなくとも、心の持ち方次第でマネージャーとしての役割は果たすことはできると思います。ただ、それでは、効果的に継続的に成果を出し続けるマネージャーとして活躍し続けるのは難しいと思います。なぜなら、外部環境は変化し続けるからです。
実際に僕は、33歳の頃、自信もなく、周りから「お前はバカだ!」と組織の中で言われ続けていました。しかし、ミッションをデザインするマインドセットを実践することで、マネージャーとして成果を出しながら、お世話になっている協会のファシリテータートップ1%に入り、ライフコーチとして本当に望むことを見える化してクライアントの問題解決をお手伝いする事ができるようになりました。41歳になった今でも常に新しいことを学び、チャレンジをし続けています。この基礎コースが新たな役割で奮起されているあなたが自信を持って心がワクワクするような「組織への貢献」と「自分の大切にしたいこと」をデザインするための助けに少しでもなれれば幸いです。
ミッションデザイン基礎コースで、お会いできる事を楽しみにしております。
INSTRUCTOR PROFILE
Yuichi Kuriyama
1982年、東京都青梅市生まれ。友人の誘いでアイスホッケーの魅力に触れ、7歳から18歳までの学生時代の多くを氷上で過ごす。
中学、高校とチームのキャプテンとしてリーダーシップを発揮し多くの挑戦と成功を経験する。
日本大学理工学部卒業後、アミューズメント企業に就職し、現在、本業と並行しライフコーチとして活動中。
営業、組織風土、人事経験を通じて2012年、リーダーシップへの探究からスティーブン・R・コヴィー博士の「7つの習慣」社内ファシリテーター資格を取得し、2015年世界初の個人向け「7つの習慣」®︎実践会ファシリテーター取得。これまでに1000人を超える方々へ講座を展開。
2021年「7つの習慣」®︎ライフコーチ資格を取得。2022年アドラー心理学コース修了。2023年「INNER SELF」代表として、ミッションをデザインするプログラムを展開中。
コーチング講座では、思いこみを外す思考法を見える化を中心に「ミッションの力で人々の心を豊かにする」ことをミッションとして掲げている。


栗山祐一の
ミッションストーリー
私はライフコーチを通じて
「ミッションの力で人々の心を豊かにする」を実現するために活動しています。私生活で同じような問題が発生している場合、考え方を変える必要があります。

7つの習慣アカデミー協会
メインファシリテーター登壇
2023年4月、一般社団法人7つの習慣アカデミー協会のメインファシリテーターとして登壇させていただきました。
世界初個人向け認定ファシリテーター養成講座のワークショップはとても刺激的でした。